AIや自動化の時代だからこそ、“自分の手を動かす”ことの意味をもう一度見つめ直したい。

岐阜県でスマート経営アドバイザーを委嘱いただいております。
売れるITサービス社 代表の玉田です。
最近、朝の畑に出ると、少し冷たい風が頬を撫でます。
指先で土を触ると、その日の調子が分かる。
乾き具合、重み、におい。それだけで「あ、今日は水を控えようかな」と自然と判断がつくんです。昔は嫌々手伝わされていた畑仕事でしたが、
いま思えばこの「手で感じ取る感覚」こそ、経営や仕事の本質に一番近いのかもしれません。

どんな時代でも、“指先”はウソをつかない

AIも自動化も、確かにすごい。
ボタンひとつで分析もできるし、文章も書ける。
でも、画面の向こう側にある「手の実感」だけは、どうしてもデータ化できません。

私はWeb制作の現場で、
「あと1ピクセル左に動かしたら印象が変わる」
「この言葉じゃ伝わらないからもう一度書き直そう」――そんな細かな試行錯誤を何度も繰り返してきました。

そのときの集中力や違和感の勘。
まるで田んぼで泥の硬さを確かめるように、手を動かすからこそ見える“感覚の答え”があるんです。

“考える”だけじゃ前に進まない

最近の経営相談で、「分析まではできるけど行動に移せない」という声をよく聞きます。
資料を作り、会議をして、意見をまとめる。
それも大事ですが、最後の「動かす手」が止まっていることが多い。

仕事って、本当は頭よりも先に手が動くものだと思うんです。
たとえ方向が間違っていても、手を動かせば必ず何かが見える。
動かないままでは、風も感じられない。

畑でも、最初の一掘りで分かることがある。
どれだけ天気予報を見ても、結局は“自分の手”で触ってみないと確信できないんですよね。

自動化の先に残るのは、“人の手の温度”

AIもツールも、敵じゃありません。
むしろ、人の手を取り戻すための味方です。

たとえば「売れるCMS」でも、更新作業を自動化することで、経営者が“手を動かすべきところ”に集中できるよう設計しています。
つまり、仕組みが整うほど、人の感性が活きる。

便利にするほど「人間らしさ」を取り戻せるのが理想です。
だからこそ、僕はこれからも“自分の手”を動かし続けたいと思っています。
畑でも、パソコンの前でも。

経営とは、“手を動かす文化”を残すこと

若いスタッフや次世代に伝えたいのは、「考える前に、まず触ってみよう」という姿勢です。成功も失敗も、“手の記憶”として残る。

経営とは、仕組みを作ることではなく、“手を動かす文化”を残すことだと思っています。
どんなに時代が変わっても、“手で感じたこと”からしか、本物の改善は生まれません。

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「手を動かす時間」をどう経営に取り戻すか。
仕組みづくり・デジタル化・業務設計まで、“人の力”を生かしたDXを一緒に設計します。

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