最近の相談で多いのはWebサイトは自分で作るから何をどのように使って作ればいいのかな?っていうご質問が多く寄せられます。
AIの発展やツールを安価に使えるようになったのとお手本が世の中にたくさんあるので真似て作ることは可能ですし、まずは自分で作ってみたらいいよってお伝えします。
そういった中で勘違いや、間違っていることも多くあるので作るうえで押さえておきたい10項目をまとめましたので参考にしてください。

1. モバイルファーストは当たり前。今は「スマホ中心×行動導線設計」

近年のWebサイト設計において、単に「スマホ対応している」だけでは不十分です。
現在では、スマートフォンの画面サイズでの閲覧・操作が前提となっており、「どこに何を置くとスムーズに行動してもらえるか」
といった導線設計の巧拙が成果を左右します。

たとえば、スマホでアクセスした際に「電話する」「LINEで問い合わせる」「地図を見る」といったアクションが1タップでできる設計は、コンバージョン率に大きく影響します。
さらに近年では、ファーストビュー(最初に表示される画面)の中で信頼感と目的訴求を一気に届ける設計が重視されています。

「スマホ最適化」ではなく、「スマホで成果を出す」設計が求められる時代です。


2. ノーコード・ローコードの進化と限界

STUDIOやペライチ、Wixなどのノーコードツールが進化したことで、誰でもWebサイトを作れる時代になりました。
実際、スモールビジネスや個人事業主の間では「自分で作る」選択肢が一般的になっています。

しかし、ノーコードツールにも限界はあります。
たとえば「見た目は作れても、問い合わせが来ない」「SEOで全く検索にヒットしない」「どこを改善すべきかわからない」といった課題は、
プロの設計やマーケティング視点が欠けていることが原因です。

ノーコードは「最初の一歩」には最適ですが、「成果を出すサイト」を求めるなら、プロの伴走が価値を発揮するフェーズが必ず来ます。


3. AIツールの台頭:画像生成・文案・チャット接客まで

ChatGPTや画像生成AIの登場により、Web制作の現場でもAIの活用が広がっています。
今では、記事本文やキャッチコピーの生成、写真素材の作成、ユーザー対応のチャットボット設置まで、AIの力で大幅に効率化できる時代となっています。

ただし、AIは「道具」であって「完成品」ではありません
生成された文章や画像をそのまま使うのではなく、ビジネスの目的やブランドに合わせて調整・最適化する「編集力」こそが差別化のポイントになります。

たとえば、AIが生成した文言でも、見出しのトーン、改行の位置、読者心理に合わせた順番調整などは、プロの手が加わることで成果につながるコンテンツになります。

4. UI/UXの主戦場は「ファーストビュー」に

Webサイトの印象は、3秒以内に決まると言われています。
とくにスマホ表示では、ユーザーが最初に目にする「ファーストビュー」の完成度が極めて重要です。
第一印象で「信頼できそう」「自分に関係がありそう」と感じられなければ、すぐに離脱されてしまいます。

ここで問われるのは、写真や色使い、文字サイズ、余白、キャッチコピーのメッセージ性といった総合的な“視覚体験”。
たとえば、トップに設置するヒーロービジュアルが「何の会社かわからない」「抽象的すぎる」といった状態では、直帰率が高くなります。

今後は、第一印象で“伝わる設計”がUI/UXの決定打になります。


5. フォントと余白が“信頼感”を決める時代

デザインで見落とされがちなのが、フォント選びと余白の取り方です。小さくて読みにくい文字、詰まりすぎたコンテンツ配置、
無駄に派手な色使いは、それだけで「怪しい」「安っぽい」という印象を与えてしまいます。

とくに中小企業のWebサイトでは、「信頼感=デザインの清潔感」と言っても過言ではありません。
実績がどれだけあっても、見た目が雑だと「選ばれない」ことがあるのです。

読みやすく、間を大事にしたレイアウトにすることで、無言の“安心感”を演出する。これが今後の基本姿勢になります。


6. スピード重視の「高速表示×最小構成」設計

スマートフォンでのページ読み込みに3秒以上かかると、半数以上のユーザーが離脱すると言われています。
そのため、いかに高速にページを表示させるかがSEOやUXの面でも非常に重要です。

画像の最適化や遅延読み込み(Lazy Load)、無駄なスクリプトの削除、サーバーの見直しなど、軽量かつ効率的な設計が今求められています。

加えて、「すべてを詰め込む」時代から、「要点を絞り込む」時代へ。情報の取捨選択が、より洗練されたWeb体験を生み出します。


7. 採用目的で作るサイトが増えている

多くの企業が頭を悩ませている“採用難”。この流れのなかで、Webサイトを「採用広報のためのツール」として見直す動きが活発です。

求職者は、求人サイトよりも企業の公式サイトを見て判断する傾向が強くなっています。
そのため、「会社の雰囲気」「働く人の顔」「理念やメッセージ」などを伝えるページが重視されるようになっています。

動画、写真、社員インタビュー、1日の仕事の流れなど、人間味あるコンテンツがあるかどうかが、応募数や質に直結しています。


8. BtoBでもLP型トップページが主流に

BtoBサイトにおいても、かつての「会社概要+製品紹介」スタイルから大きく変化しつつあります。
今注目されているのは、**縦に長くスクロールして読ませる“ランディングページ型トップページ”**です。

この構成では、サービス概要、導入事例、特徴、よくある質問、問い合わせボタンといった要素が1ページにまとまり、訪問者に対してストーリー性を持って訴求できます。

「スクロール=読まれない」というのは過去の話。今はむしろ、1ページで完結することがユーザーへの優しさとされます。


9. CMSはもうWordPressだけじゃない

これまでCMSといえばWordPressが定番でしたが、最近は選択肢が広がっています。Notionで作るWebサイト、STUDIOのようなビジュアルエディタ型CMS、Webflowといった海外製ツールなど、運用重視のCMS選定が進んでいます。

WordPressは柔軟性が高い一方、保守・セキュリティの負担が大きく、更新が面倒という声も多く聞かれます。
自社の体制や更新頻度、担当者のスキルレベルに応じて、CMSを見直すタイミングかもしれません。


10. 中小企業でも「Webは“営業”の一員」という認識が定着

かつては「名刺代わり」とされていたWebサイト。しかし今では、**営業担当の代わりに働く“接客ツール”**としての役割を担っています。

ユーザーが検索からたどり着き、会社の信頼性を判断し、問い合わせや資料請求へと進む。この一連の流れを設計できているかが、Webの成否を分けます。

事業内容や実績だけでなく、「誰のために、何を、どのように提供しているのか」を明確に打ち出す必要があります。
まさに、Webは静かな営業マン。育て方が業績を左右します。


最後に、「見た目」×「戦略」が両立して初めてWebサイトは成果を出す

これからのWeb制作では、見た目の良さだけでは足りません。しっかりと目的を定め、それに沿った情報設計や導線設計が求められます。
「作ったけど見られていない」「見られているけど問い合わせがない」という悩みを解決するためには、戦略×デザインの融合が不可欠です。


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