岐阜県でスマート経営アドバイザーを委嘱されています。売れるITサービス社の玉田です。

越境ECの相談が増えている今

最近、地域の企業や経営者の方から「越境ECをやってみたい」「海外に販路を広げたい」という声をよくいただきます。
ここ数年で物流や決済の仕組みは格段に進化し、誰でも挑戦できる時代になりました。
その一方で競争も激しくなり、「どう差別化するのか」が大きなテーマになっています。

従来の常識は“安さ・速さ・品揃え”

これまでの越境ECは「安さ」「速さ」「品揃え」で勝負するのが常識でした。
しかし、それは大企業の土俵であり、中小企業が同じやり方で挑んでも消耗戦になるだけです。
大量生産と資本力がものを言う世界で、小さな会社が太刀打ちするのは難しいのです。

変わり始めた消費者の価値観

今、世界の消費者は「ここでしか買えないもの」「物語を感じるもの」を求めています。
大量に作られた商品ではなく、地域に根ざした特別な体験を選ぶ時代になりました。
つまり、“地域らしさ”こそが新しい強みになっているのです。

地域らしさは大きな武器になる

岐阜の美濃和紙は、単なる紙ではありません。
千年以上の歴史を持ち、職人が自然と共に生み出す文化です。
名古屋の赤味噌や岐阜の農産物も同じく、地元の食文化や希少性が世界で注目されます。
私自身、田んぼで米作りを続けていて感じるのは、日常の風景が外から見ると驚きや憧れの対象になるということ。
越境ECはそうした日常を“商品を通じて世界に伝える仕組み”でもあるのです。

伝えるべきは「モノ」ではなく「物語」

具体的に取り組むべきは、まず「地域の物語を言葉にする」ことです。
直訳ではなく、その土地に受け継がれてきた歴史や文化を織り込みながら伝える必要があります。
そして「見せ方」にも工夫を加えること。
背景に地元の風景や人の営みを映すことで、単なる商品紹介から「体験の共有」へと広がります。

越境ECの新常識とは

越境ECの新常識は、世界に合わせるのではなく地域の個性を前面に出すことです。
均質化が進んだからこそ、ユニークな文化や暮らしが際立ちます。
私たちにとって当たり前の日常こそ、世界にとってはかけがえのない魅力なのです。
その価値をどう表現し、どう届けるか――そこに成功の鍵があります。

ご相談ください

岐阜・名古屋の地域企業に向けて、越境ECやWeb戦略のご相談を承っています。
「売れるCMS」で“地域らしさ”を世界に伝えるお手伝いをいたします。

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