岐阜・名古屋の中小企業を日々ご支援している、売れるITサービス社 代表の玉田です。
「無料でサクッと作れるサイト」「安価に一式お任せ」という選択肢が増えました。
便利に見えますが、現場では“成果が測れない”という相談が後を絶ちません。
今日は、数字を“見せられる側”から“読む側”へ立ち位置を変えるために、
GA4・Search Console・ヒートマップで最低限見るべき3つの指標を、実務目線でまとめます。
「数字は出ているはずなのに、なぜ成果が動かない?」
最近よくある会話です。
「GA4も入れてます」「毎月レポートが届きます」――でも内訳を見ると、“集客の数字だけ”で、結果(問い合わせ・電話・予約)が一切計測されていない。
これでは、経営判断の材料になりません。見えているようで、実は“見せられているだけ”。
ここに“無料ツール”と“営業体質の制作会社”の罠があります。
1)GA4:アクセスではなく「結果(コンバージョン)」を見る
月次レポートでセッション数・PV・平均滞在時間だけが並ぶ――これは“動いている感”は出ますが、結果の計測がゼロなら判断不能です。
経営者が最初に確認すべきはコンバージョン(イベント)設定の中身。
- CVイベントが定義されているか:
thankyou到達、tel_click、line_clickなど - フォームの完了を“送信”でなく“完了”で計測しているか: ダブルカウント防止
- 集客だけでなく「エンゲージメント」指標を見ているか: 直帰・離脱・平均エンゲージメント時間
「アクセスが増えました!」の裏側が広告流入×直帰90%――という例は珍しくありません。
対策:Google Tag Managerでイベントを整理/“結果が取れる”設計のCMSを使う(売れるCMSなら計測自由度が高い)
2)Search Console:順位より「CTR(クリック率)」で現実を見る
レポートで順位が強調されがちですが、順位が高い=集客できているではありません。
表示回数→クリック率(CTR)→クリック数の順に見て、「見られているのに選ばれていない」クエリを特定。ここが伸びしろです。
- 表示1,000/クリック10(CTR1%): タイトルとディスクリプションの改善余地が大
- ブランド指名クエリだけ強い: 新規獲得クエリのコンテンツが不足
- 無料ドメインや無料ホスティング: インデックスが遅れ、そもそも露出が足りない
対策:独自ドメイン+SC登録/見出しの具体化・共感語の追加/比較・事例・FAQの充実
3)ヒートマップ:クリック“されない”場所と離脱位置を見る
「ヒートマップ入れておきました」で終わるケースが9割。
本当に価値があるのは、(1)スクロール率、(2)クリック分布、(3)離脱直前の注視エリア。
スマホでCTAが視野に入っているか/ボタンが飾りになっていないかを見れば、すぐに直す場所が見えます。
対策:Microsoft Clarity等の無料ツールでOK。
週1回3分のレビュー→翌週の小改修(CTA位置・文言・フォーム項目削減)をルーティン化。
まずは“数字の目”が生きているかチェックしませんか?
「レポートは毎月届くのに、電話は鳴らない」
—— 数字は出ている“ように”見えるが、経営の数字に結びついていない典型例。
イベント計測を整え、CTA・見出し・導線を同時に見直したら、翌月から問い合わせが戻りました。
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