Webサイトの成果は、デザインよりも「構成」で決まります。
“どんな順番で見せるか”が、ユーザーの行動を左右します。

岐阜県でスマート経営アドバイザーを委嘱しております。売れるITサービス社 代表の玉田です。
最近のご相談でよくあるのが、「見た目は悪くないのに反応がない」「アクセスはあるのに問い合わせにつながらない」といった悩み。
その多くは、デザインではなく“構成と導線設計”の問題です。Web制作の現場では、デザインが先行して「構成」は後回しになりがちです。
しかし本来は逆。見せ方よりも“見せる順番”を整えることが、成果の9割を決めます。

「見せる順番」で印象が変わる

人はページを上から順に読むのではなく、視線の流れで情報を拾います。
ファーストビューで“何のサイトか”が一瞬で伝わらなければ、ほとんどの人は離脱します。
逆に、メッセージ→実績→行動導線の順番で整えると、自然に「問い合わせしたくなる」流れが生まれます。

つまり、構成とは「情報をどう並べるか」ではなく、「どう導くか」の設計です。

トップページの黄金構成

私が現場で意識しているのは、どんな業種でも使える“黄金構成”です。
トップページに必要なのは、この5ブロックだけです。

① ファーストビュー: 何の会社・サービスかを明確に。写真とキャッチコピーで即伝える。
② 実績・信頼: 「他社も使っている」「実績がある」という安心感。
③ 提供サービス: 具体的に何ができるのかを簡潔に整理。
④ お客様の声・導入事例: “自分ごと”としてイメージさせる。
⑤ 行動導線: 問い合わせ・資料請求・予約など、次の一歩へ誘導。

この順番を守るだけで、ユーザーは“考えなくても理解できる”ページ体験になります。

1ページ1目的の原則

もう一つ大切なのは、1ページ=1目的の考え方です。
たとえば「会社概要ページ」に問い合わせボタンを押してもらいたいなら、そこに余計な情報を入れない。
“そのページで何をしてもらいたいか”を明確にして、構成を組み立てます。

目的を一つに絞ることで、デザインも簡潔に、伝わりやすくなります。
これはランディングページ(LP)だけでなく、通常の企業サイトでも同じです。

導線設計で成果を引き出す

導線とは「次にどこへ進むか」を示すサインのことです。
ボタンの配置、リンクテキスト、矢印の向き――こうした細部が成果を左右します。
私が制作で意識しているのは、“ユーザーが迷わない流れ”。
サイト全体が「地図」ではなく「道」になっているかどうか、常に確認します。

ご相談ください

デザインは「印象」をつくりますが、構成と導線は「行動」をつくります。
成果の出るWebサイトは、見た目よりも順番と導線にこだわっています。
次回は、「見やすさと整合性――デザインより“整える力”が信頼を生む」をテーマに進めます。

Webサイトの構成改善や導線見直しからご一緒します。
「デザインはあるのに成果が出ない」――そんな場合は構成を再点検しましょう。
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