連載|地方企業のリアルIT相談室 第35回

直ったと思ったら、まだ終わっていなかった

先日、お客様のところでパソコンのメモリ増設をしてきました。

「最近ちょっと遅いんだわ」

そんな相談です。

確認するとメモリは8GB。

今のWindows11では少し厳しくなってくる容量です。

そこでメモリを16GBへ増設しました。

動作も改善し、お客様にも喜んでいただけました。

これで一件落着。

そう思っていました。

ところが後日、また連絡が入りました。

「なんだか調子が悪いんだわ」

あれ?

メモリは増設したはずです。

そこで改めて調べてみることにしました。

確認してみると、SSDの空き容量がかなり減っています。

前回作業した時には十分な空きがありました。

短期間で何が起きたのか。

一つずつ確認していくと、原因は動画編集ソフトのCapCutでした。

動画編集で使われるキャッシュや作業データが大量に蓄積されていたのです。

最近はホームページ用やSNS用の動画を作る機会も増えています。

便利な反面、気付かないうちに大きなデータが溜まっていることも少なくありません。

不要なデータを整理すると空き容量は回復。

パソコンも安定して動くようになりました。

原因は一つとは限らない

今回のことで改めて思ったのは、問題の原因は一つとは限らないということです。

最初はメモリ不足。

その後は容量不足。

症状は似ていても原因は別でした。

これは会社の仕事でもよく似ています。

ホームページを直したい。

SNSを活用したい。

AIを導入したい。

そんな相談をいただくことがあります。

でも実際に話を聞いてみると、本当の課題は別のところにあることも少なくありません。

業務の流れだったり。

情報共有だったり。

担当者不足だったり。

時には古いパソコンが原因だったりします。

だから僕の仕事はホームページ制作だけではありません。

パソコンの延命だったり。

業務診断だったり。

ITのよろず相談だったり。

お客様の会社で起きている困りごとを一緒に整理して、解決方法を探していく仕事です。

今回もメモリ増設の相談から始まりましたが、結果としてはパソコンをもう少し長く安心して使うためのお手伝いになりました。

「ちょっと聞いていい?」

そんな一言から始まる相談が、意外と会社の未来を変えることもあるんですよね。