連載|地方企業のリアルIT相談室 第49回

全開で仕事を取りに行ったのに、商談にならないんだな。

前回は「営業に行ったのに、パソコンを直して帰ってきた。」という話を書きました。

「また営業の話か。」

そう思われるかもしれませんが、今回も少しだけお付き合いください。

今日は珍しく仕事を取る気満々でした。

提案する内容も整理して、資料も準備して、最近取り組んでいるAIの話もできるようにして。

「今日はいい話ができそうだ。」

そう思って訪問した日に限って、不思議と商談にならないんですよね。

もちろん無駄な時間ではありません。

会社のことを聞いて、困りごとも聞いて、世間話もして帰ってきます。

でも、「じゃあお願いします。」にはならない。

営業って難しいなぁと思いながら事務所へ戻ると、一本の電話が鳴りました。

「ホームページのことで相談したいんですが。」

話を聞くと、AIを使ってホームページを制作したそうです。

最近は本当にAIの進化がすごいですね。

実は僕も、ホームページ制作ではAIにかなり手伝ってもらっています。

デザインのアイデアを出してもらったり、HTMLやCSSを書いてもらったり、PHPを整える。

以前では考えられないくらい制作スピードは上がりました。

だから、AIでホームページは作れないとは思っていません。

むしろ、かなりのところまで作れます。

でも、実際に困っていたのは、その先でした。

パソコンで見るとレイアウトが崩れる。

フォームの自動返信が届いているのか分からない。

このコードでセキュリティは大丈夫なのか。

更新したら別のページまでおかしくなった。

AIに修正してもらうと、今度は違うところが崩れる。

そんな状態でした。

ホームページは作って終わりではありません。

公開してからが本番です。

表示崩れはないか。

ブラウザごとの差はないか。

セキュリティは大丈夫か。

WordPressへ組み込んでも問題なく動くか。

結局、最後は一つひとつ確認しながら原因を探し、修正していくことになります。

最近はAIのおかげで「作る時間」は本当に短くなりました。

その代わり、「確認する時間」と「安心して公開できる状態まで仕上げる時間」は、
以前より大切になってきたように感じています。

全開で仕事を取りに行った日は商談にならなくて、AIで困った会社から相談の電話が入る。

前回はパソコンを直して帰ってきて、今回はAIで作ったホームページの相談でした。

営業って、本当に思いどおりにはいきません。

でも、そんな毎日が結構嫌いじゃないんです。