特集
CMS戦国時代
なぜ中小企業のホームページは「作って終わり」になるのか
今回は少し長めです。
でも、普段いろいろな現場を見ていて感じていることや、
中小企業のホームページ運用についての思いもあり、しっかり書いてみました。
最近、ホームページの相談を受けていて感じることがあります。
昔みたいに、
「ホームページでどんどん集客したい」
という相談より、
「今のサイト、このままで大丈夫ですか?」
という相談の方が増えました。
しかも実際に見に行くと、かなりの確率で「止まっています」。
- お知らせが数年前
- 採用情報が古い
- 問い合わせフォームだけ動いている
- 誰もログインしていない
- WordPress更新停止
- 制作会社と疎遠
- サーバ契約が分からない
こういう状態です。
でもこれ、別に珍しい話ではありません。
むしろ、中小企業のホームページでは、かなり普通になっています。
ホームページの役割が変わった
昔は、ホームページを作るだけで価値がありました。
検索すれば競合も少ない。
SEOを頑張れば上位表示できる。
ブログを書けばアクセスが増える。
そんな時代です。
でも今は違います。
SNSもある。
Googleマップもある。
動画もある。
口コミもある。
AI検索もある。
情報の入り口が分散しました。
その結果、中小企業のホームページは、
「積極的に売る場所」
というより、
「会社として存在している確認」
の意味合いが強くなっています。
- 商談前の確認
- 採用時のチェック
- 金融機関の確認
- 取引開始前の信用確認
- Googleマップからの着地
- 「ちゃんと営業している会社か」の確認
つまり今のホームページは、
「営業ツール」
というより、
「信用インフラ」
に近い。
だから、「あればいい」になりやすい。
ここが今の時代の難しいところです。
「集客しない」と「放置」は違う
ただ、ここを勘違いすると危険です。
ホームページから積極的に集客していない会社でも、
次のような状態になると印象はかなり下がります。
- SSL切れ
- フォーム停止
- 古い会社情報
- スマホ未対応
- 採用情報放置
- 表示崩れ
- メール不達
こうなると、
「管理されていない会社」
に見えてしまいます。
特に最近は、取引前に必ず会社名検索されます。
AI検索も増えています。
つまり、
更新頻度より、
「ちゃんと管理されていること」
の方が重要になってきています。
CMSは「更新を楽にする仕組み」だった
そもそもCMSは、更新を楽にするための仕組みです。
昔はHTMLを直接編集していました。
少し文章を変えるだけでも制作会社に依頼。
画像差し替えでもFTP。
それを解決したのがCMSです。
代表的なのがWordPress。
WordPressは本当にすごいです。
ここまで広がったのには理由があります。
- 情報量
- 人材
- SEO
- 拡張性
- AI連携
- テーマ文化
- プラグイン文化
全部強い。
だから、「とりあえずWordPress」になった。
でもその結果、
「誰でも触れる」
と同時に、
「誰でも壊せる」
状態にもなりました。
中小企業のWebサイトは「作る」がゴールになっている
ここがかなり大きな問題です。
制作会社も、お客様も、
「公開」
をゴールにしてしまう。
公開日は盛り上がります。
デザイン確認。
写真撮影。
文章作成。
トップページ完成。
でも本当は、そこからがスタートです。
ところが現実は、
- 更新担当者不在
- 運用ルールなし
- 権限整理なし
- バックアップ不明
- Google設定放置
- 問い合わせ通知の確認者不明
こういう状態のまま公開されることがあります。
だから止まる。
しかも、中小企業は本業が忙しい。
ホームページだけを見ていられません。
結果として、
「放置」
になります。
CMSには「思想」がある
ここが面白いところです。
CMSって、単なるシステムではありません。
考え方が出ます。
例えば、a-blog cms。
「堅実に運用する」
思想を感じます。
自由度より、
- 管理性
- 運用整理
- 制作者視点
- 事故を減らす
を重視している印象があります。
一方、Drupalはもっと組織向け。
大学や自治体みたいに、
- 多人数
- 権限管理
- ワークフロー
- 多言語
を前提にしている。
つまりCMSを見ると、
「その会社がどう運用したいか」
が見えてきます。
AI時代で変わったこと
最近はAIで記事も書けます。
画像も作れます。
コードも生成できます。
ここは本当に変わりました。
でも現場で見ると、
AIでは解決できない部分があります。
- 誰が確認する?
- 誰が更新する?
- 誰が責任を持つ?
- 情報をどこまで出す?
- 古い情報をどう整理する?
ここです。
AIで「作る」は加速しました。
でも、
「運用」
は残った。
むしろ重要になった。
ここが今の制作運用だと思います。
これから必要なのは「止まらない運用」
これからのホームページは、
派手なリニューアルより、
「止まらない」
方が大事だと思っています。
毎日更新しなくてもいい。
でも、
- 情報が古くない
- フォームが動く
- スマホで見やすい
- 採用情報が整理されている
- Google情報と一致している
- セキュリティ更新されている
この状態を維持する。
それだけでも、会社の信用はかなり変わります。
だから今必要なのは、
「どのCMSが最強か」
ではなく、
「誰が支えるか」
なんだと思います。
ご相談ください
ホームページやCMSは、
作って終わりではありません。
むしろ、公開してからの方が長い。
- 更新が止まっている
- 誰も管理できていない
- WordPressが怖くて触れない
- CMSを見直したい
- AI時代に合わせて整理したい
そんな時は、
まず現状整理からご相談ください。
売れるITサービス社では、
中小企業の「止まらない運用」を、
現場目線で一緒に整えていきます。
