最近、本当にAIがいろいろやってくれるようになりました。
文章を書く。
画像を作る。
ホームページを作る。
プログラムを書く。
少し前なら、それなりの知識や経験が必要だったことも、今はAIに聞きながらやれば、かなりのところまで形になります。
僕も毎日のように使っています。
便利です。
これはもう間違いない。
でも、仕事をしている側から見ると、単純に「便利になったね」では終わらない話でもあります。
今まで仕事だったものが、少しずつ仕事じゃなくなってきている。
ホームページ制作なんて、まさにそうです。
10万円で作る人もいる。
100万円で作る会社もある。
1,000万円を超えるプロジェクトだってある。
でも、そのホームページを見るユーザーからすれば、
「これ、1,000万円かかってるな」
なんて分かりません。
たぶん、そんなことはどうでもいい。
知りたい情報がある。
見やすい。
スマホでちゃんと見られる。
問い合わせができる。
欲しいものが買える。
ユーザーにとって大事なのは、そこです。
10万円で作ったサイトでも目的を果たしていれば使うし、
1,000万円かけたサイトでも分かりにくければ閉じる。
制作側からすると、ちょっと厳しい話です。
設計をして、
打ち合わせをして、
デザインして、
文章を考えて、
写真を撮って、
プログラムを書いて、
何度も確認して公開する。
そこには当然、時間も技術も経験も使っています。
でも、その工程そのものにユーザーが価値を感じてくれるわけではありません。
そして今、その工程のかなりの部分をAIがやるようになってきました。
文章はAI。
画像もAI。
コードもAI。
デザイン案もAI。
SNSを見れば、
「AIでホームページが作れます」
「誰でも簡単にできます」
という情報がいくらでも流れてきます。
勉強会もある。
セミナーもある。
補助金を使ったAI導入の話もある。
使う人が増えれば、当然、作る側にも入ってきます。
今まで専門職として仕事をしていなかった人でも、
AIを使えばそれなりのものが作れる。
フリーランスでも、副業でも、かなり安い金額で仕事を受けられる。
そうなると、当然価格は下がります。
「ホームページって、そんなにお金かけなくても作れるんでしょ?」
という話になる。
それ自体が悪いとは思いません。
安く作れるなら、その方がいい会社もあります。
そもそもホームページなんて、あればいいという会社もたくさんあります。
会社概要と電話番号と営業時間が載っていれば十分。
そんな会社に、高いホームページを無理に勧める必要もない。
現場からしたら、AIだろうが人だろうが関係ありません。
仕事が回ればいい。
そこなんですよね。
だから、僕ら制作側が、
「ちゃんと作るにはこれだけ工程が必要なんです」
「プロが作るとここが違います」
と言い続けても、それだけでは市場価値は戻らないと思っています。
ユーザーがそこに価値を感じていないなら、仕方がない。
じゃあ、その後の面倒は誰がみるんだろう
そして最近、もう一つ思うことがあります。
AIが作ってくれるのは分かった。
じゃあ、その後の面倒は誰がみるんだろう。
ホームページって、公開したまま何年も触られていないものが結構あります。
WordPressの更新は止まったまま。
問い合わせフォームが本当に動いているのか分からない。
サーバーから警告が来ても、よく分からないから放置。
見た目は普通に表示されているから、そのまま。
何か起きてから、
「メールが来なくなった」
「サイトがおかしい」
と僕のところに連絡が来る。
これまでは、そこも仕事になっていました。
僕が見て、
原因を調べて、
直す。
じゃあ、制作の仕事が減っても、こういう面倒を見る仕事は残るのかな。
と思っていたら、ここにもAIが入ってきた。
AIエージェントが監視する。
異常があれば知らせる。
問い合わせメールを読んで、自動で返事をする。
決められた範囲なら、次の処理まで進める。
そのうち、
「昨日からアクセスが落ちています。原因を調べておきました」
「この更新は問題がありそうなので止めてあります」
「問い合わせには返事しておきました」
なんてことまで普通にやるようになるでしょう。
映画のジャービスやラファエルみたいに、
聞いたら答えるんじゃなくて、先回りして動いてくれる。
AIが作ってくれて、
そのうちAIが面倒までみてくれる。
そこまで来たら、制作会社は何を仕事にするんでしょうね。
これは僕自身、今かなり考えているところです。
ただ、
「だから人間にしかできないことをやりましょう」
と簡単にまとめる気にもなれません。
今は人にしかできないと思っている仕事だって、
来年にはAIがやっているかもしれない。
それくらい変化が速い。
だったら、無理に昔の仕事を守ろうとするより、
仕事そのものを変えていくしかないんだと思います。
ホームページが必要なら作る。
AIで十分ならAIを使う。
誰かが安くできるなら、それでもいい。
そもそもホームページがいらないなら、作らなくてもいい。
大事なのは、
「何を作るか」より、
「それで仕事がちゃんと回るか」
なんでしょうね。
僕らも「作るだけ」から変わらないといけない
売れるITサービス社も、ホームページを作る会社、システムを作る会社というだけでは、
これから先は弱いと思っています。
サイトを作ることが目的じゃない。
AIを入れることが目的でもない。
その会社で今、何が面倒なのか。
何に時間を取られているのか。
何が止まったら困るのか。
そこを見て、必要なら作るし、AIで済むならAIを使う。
やらなくていいなら、やらない。
たぶん、これからはそっちなんだと思います。
10万円のホームページでも、
100万円でも、
1000万円でも、
ユーザーにとって価値がなければ同じです。
だったら僕らも、
「いくらで作るか」
だけの勝負から、そろそろ降りないといけない。
AIが作ってくれた。
そのうち、面倒までみてくれるのかもしれない。
じゃあ、その先で何を仕事にするのか。
僕もまだ、そこを考えている途中です。
