― 折戸・米野木・浅田の3公民館 × 売れるITサービス社の取り組み ―
こんにちは、売れるITサービス社 代表の玉田です。
今回は、私たちが支援している愛知県日進市の3つの公民館(折戸公民館・米野木区民会館・浅田区民会館)における、DX(デジタル・トランスフォーメーション)の事例をご紹介します。
これらの公民館では、「紙の回覧板に加え、WebやLINEなどを活用した電子的な情報共有」を取り入れることで、情報発信の幅を広げています。
「すべてを急にデジタルに」ではなく、紙と併用しながら無理なく進めるDXが、地域の現場には必要とされています。
公民館が抱えていた課題とは?
- 紙の回覧板では情報の到達に時間がかかる
- 若年層や共働き世帯への情報伝達が不十分
- 緊急時に迅速な発信が難しい
- ホームページの更新が難しく属人化しやすい
売れるITサービス社が支援した3施設のDX実践
① 折戸公民館 ― Web新設+LINEで双方向の情報発信
折戸公民館では、Webサイトの新設とともに、日進市内で初となるLINE公式アカウントを導入。これにより、電子回覧の一部機能をLINEで代替する形で、紙と併用した情報配信を実現しました。
▶ Webサイト新設
- 年間行事の様子や各団体の活動案内に活用
- 行事予定や施設案内をタイムリーに発信
- 公開型の「電子回覧板」としても機能
▶ LINE配信
- 各団長との連絡網で活用
- すぐに届き、見逃しにくい仕組みを実現
- 行事の開催可否を即座に展開
- サイトの更新を通知
② 米野木区民会館 ― 情報公開の場としてのWeb活用強化
- 回覧資料をPDF化してWebで併載(紙と併用)
- 高齢者にも見やすい配慮を加えつつ、電子補完を実現
- 利用者が“必要な時にアクセスできる”電子的な回覧手段を確保
③ 浅田区民会館 ― 回覧板+Webで誰でも情報にアクセス可能に
- 紙で配布している回覧文書をWebにも掲載
- スマホでも確認できるようモバイルデザインを採用
- CMS導入で、日々の行事やお知らせを自館で更新
紙とデジタルの「ハイブリッド型回覧板」が地域にフィットする理由
DXというとすぐに「完全なデジタル化」を思い浮かべがちですが、
地域にとって本当に大切なのは「誰一人取り残さない情報発信」。
そこで私たちは「紙の回覧板は継続しつつ、WebやLINEで補完する」
というハイブリッド型の電子回覧を提案・構築しています。
- 紙の安心感と習慣は維持
- デジタルで“より早く、より確実に”届ける補助線
これが、現実に即した地方DXのスタートラインだと考えています。
今後の展望
- 公民館ごとの情報発信ルール(文章表現・公開タイミングなど)を標準化し、伝わりやすさの質を向上
- 季節行事や地域講座など、地域ならではのコンテンツをWebでアーカイブし、次世代への継承に活用
- 紙媒体や掲示板で親しまれてきたデザインのエッセンスを活かし、「地域らしさ」の感じられるWebデザインや表現を各館ごとに強化
ご相談ください:「伝える」から「届く」へ進化する地域情報
DXは、システムや技術の導入が目的ではありません。
本当に大切なのは、「必要な情報を、必要な人に、ちゃんと届ける」こと。
売れるITサービス社では、これからも地域の実情に合ったDXを提案し、
“人を中心にしたテクノロジー”で地域の未来を支えるパートナーであり続けます。