地方企業のリアルIT相談室 第23回
「それ、本当に本物ですか?」が合言葉になった時代。
〜情報リテラシーが経営者にも必要になった話〜
昨日、お客様先でスマホを見せられました。
「玉田さん、このメールって本物?」
最近、本当にこれが多いんです。
昔はね。
「パソコンの電源が入らん。」
「プリンターが動かん。」
「インターネット繋がらん。」
そんな相談ばかりでした。
だから僕も、
「コンセント抜けてません?」
「再起動してみましょうか。」
なんて言いながら走り回っていたんです。
ところが最近は違います。
「Microsoftから警告が出たんだけど。」
「Instagramのログイン画面がおかしい。」
「Threadsで流れてきたこれって本当?」
「この投資広告、大丈夫かな?」
「ChatGPTがこう言ってたんだけど合ってる?」
気づけば、パソコンの使い方じゃなくて、「それ、本当に信じて大丈夫?」っていう相談ばかりになってきました。
その日も最初は詐欺メールの話だったんです。
でも、話しているうちに、
SNSの情報ってどこまで本当なのか。
AIってどこまで信用していいのか。
投資の広告ってなんであんなにうまい話ばかりなのか。
そんな話になっていきました。
その時、お客様がぽつりと。
「これからは情報リテラシーも経営者の仕事ですよね。」
思わず、
「本当にそうですね。」
って返していました。
狙われているのは、パソコンではなく「人の判断」
昔は、ウイルス対策ソフトを入れておけば安心みたいな時代でした。
もちろん今でも大事です。
でも、最近はそれだけじゃ防げない。
だって狙われているのはパソコンじゃなくて、人ですから。
「今すぐクリックしてください。」
「アカウントが停止されます。」
「今だけの投資情報です。」
「みんな儲かっています。」
不安を煽ったり。
焦らせたり。
欲を刺激したり。
相手も商売なので、本当に上手なんですよね。
だから、「知らない人が騙される」じゃないと思っています。
僕だって迷います。
最近あった偽のMicrosoftの警告画面なんて、本物っぽかったですし。
Instagramのログインだって、「あれ?」ってなることがあります。
AIも便利だけど、鵜呑みは危ない
AIだってそうです。
便利ですよ。
僕も毎日使っています。
文章もまとめてくれる。
アイデアも出してくれる。
調べものもできる。
でも、たまに自信満々に間違える。
それを見ていると、人間とあまり変わらないなと思うこともあります。
だから、
「ChatGPTが言ってたから。」
じゃなくて、
「ChatGPTはこう言ってるけど、本当かな。」
くらいがちょうどいいのかなと。
大事なのは「疑うこと」より「確認すること」
SNSも同じです。
本当の情報も流れてくる。
嘘の情報も流れてくる。
悪意があるものもあれば、善意で広まってしまう間違いもある。
しかも、どっちも同じスピードで広がる。
いや、むしろ嘘のほうが面白かったり刺激的だったりして広がるのかもしれません。
だから最近思うんです。
大事なのは「疑うこと」じゃなくて、「確認すること」なんじゃないかなって。
差出人を見る。
公式サイトを見る。
誰かに聞いてみる。
少し時間を置く。
それだけで防げることって、結構あります。
今日も現場に走ります
昔は「パソコンが壊れた」が相談でした。
今は「この情報、本物ですか?」が相談です。
時代は変わりました。
でも、一人で判断せずに誰かに聞いてみる。
その一言で防げることもあります。
「それ、本当に本物ですか?」
これからの時代の合言葉かもしれません。
…なんてことを考えていたら、またスマホが鳴りました。
「玉田さん、ちょっと見てもらっていいですか?」
次はどんな相談だろう。
パソコンかもしれないし、スマホかもしれない。
もしかしたら、また「これ、本物ですか?」かもしれません。
IT屋の仕事も、いつの間にか機械を直すだけじゃなくなりました。
情報を整理したり、一緒に確認したり、時には「大丈夫ですよ」と背中を押したり。
そんなことをしながら、今日も現場に走ります。
ご相談ください
メール、SNS、AI、ホームページ、パソコンまわりのことなど、「これ、本物かな?」「ちょっと不安だな」と感じたら、一人で判断せずにご相談ください。
株式会社売れるITサービス社では、岐阜・愛知・三重北部を中心に、中小企業の外部IT担当者として、現場に寄り添ったサポートを行っています。
