ホームページ、まだ「会社案内」だけになっていませんか?

「あるだけ」では、少し厳しい時代になってきました。

最近、ホームページの相談を受けていて感じるのが、まだ「会社案内」のまま止まっている会社が本当に多いということです。会社概要があって、事業内容があって、電話番号が載っている。昔は、それで十分だったと思うんです。

地方企業の場合、紹介や付き合いで仕事が回る部分も大きかったですし、ホームページは「名刺代わり」の意味合いが強かった。実際、「ホームページを見ました」より、「〇〇さんから紹介されました」の方が多かった会社も多いはずです。

だから、とりあえず会社情報が載っていれば、それなりに役割を果たしていたんですよね。でも今は、その空気がかなり変わってきています。

見られる回数は増えた。でも埋もれる

昔より、ホームページを見られる機会自体は増えています。ただ、その一方で、情報量も一気に増えました。

SNSがあり、YouTubeがあり、まとめサイトがあり、ニュースサイトがあり、Googleマップがあり、最近ではAI検索まで出てきました。昔のように、検索したら会社のホームページが出てきて、そこを見てもらえる。そんな単純な流れではなくなってきています。

今は、会社のホームページにたどり着く前に、いろいろな情報に触れています。Instagramを見て、Googleマップを見て、口コミを見て、AI検索で調べて、最後に会社名を検索する。その時に、ホームページを見る。

つまり今のホームページは、最初に見られる場所というより、最後に信用を確認される場所になってきている気がします。だからこそ、「会社案内」として置いてあるだけでは、少し弱くなってきました。

止まって見える会社になってしまう

問題は、会社そのものが止まっているわけではないことです。実際に現場へ行くと、ちゃんと仕事をしている会社ばかりです。人手不足の中で現場を回している。原価も上がっている。採用も厳しい。それでも日々の仕事は動いている。

でも、Web側だけ時間が止まっている。お知らせが数年前で止まっている。採用情報が昔のままになっている。スマホで見ると文字が小さい。問い合わせまでの流れが分かりづらい。SNSを見に行くと、何年も更新されていない。

そうすると、本当は忙しく動いている会社でも、見る側には「今もちゃんと動いている会社なのかな」が見えづらくなってしまう。これが、すごくもったいないんです。

「会社案内」だけでは伝わらないものがある

会社概要や事業内容は、もちろん大事です。でも、それだけでは伝わらないものがあります。今、どんな仕事をしているのか。誰に向けてサービスを提供しているのか。どんな相談を受けているのか。どんな人に来てほしいのか。どういう考え方で仕事をしているのか。

そういう部分が見えないと、せっかく見に来ても、判断しづらいんですよね。特に採用はそうです。求職者は、会社の雰囲気をかなり見ています。

きれいな言葉よりも、「今ちゃんと動いている感じ」があるかどうか。そこを見られている気がします。

SNSだけでも、ホームページだけでも弱い

最近は、Instagramだけ頑張っている会社さんも増えました。それはそれで大事です。ただ、SNSは流れていきます。投稿を見て気になった人が、会社名を調べる。その時に受け止める場所がホームページです。

逆に、ホームページはあるけれど、SNSもお知らせも何年も止まっていると、どうしても古く見えてしまう。今は、SNSかホームページか、ではなく、両方がゆるくつながっていることが大事になってきました。

さらにAI検索も増えています。最近よく聞くAEOも、難しい言葉で考えるより、「ちゃんと伝わる情報が整理されているか」と考えた方が分かりやすいと思います。

誰向けなのか。何をしている会社なのか。どんな相談ができるのか。そこが整理されていないと、人にもAIにも伝わりにくい。

地方企業ほど、後回しになりやすい

ただ、これを「更新しましょう」で片付けるのも違うと思っています。地方企業って、本業だけで本当に忙しいです。現場がある。納期がある。人が足りない。見積もりもある。問い合わせ対応もある。

そこに、SNSもやりましょう、AIも使いましょう、DXも進めましょうと言われても、正直、手が回らない会社が多いと思います。だから、ホームページが止まるのも分かるんです。

でも、見る側はそこまで事情を知りません。見たものだけで判断されてしまう。だからこそ、完璧な発信を目指す必要はありません。

少しでも止めないこと。今の会社の状態が、少しでも伝わること。そこから整えていくことが大事だと思います。

「作る」より、「止めない」

昔は、ホームページを作ること自体がゴールでした。でも今は、作ってからがスタートです。更新できるか。SNSとつながっているか。問い合わせにつながるか。採用で見られても違和感がないか。AI検索でも伝わる状態になっているか。

最近は、「ホームページを作りたい」というより、「どう整理したらいいか分からない」という相談の方が増えています。たぶん今は、「作れば終わり」の時代が終わったんだと思います。

「何を作るか」より、
「どう運用するか」

これが、これからのホームページに本当に必要な視点だと感じています。