連載|地方企業のリアルIT相談室 第38回

AIで空いた時間、何に使いますか?

最近、お客様からよく聞かれることがあります。

「結局、どのAIを使えばいいですか?」

ChatGPTですか。
Geminiですか。
Claudeですか。
Copilotですか。
Grokですか。

少し前なら、それぞれの特徴を説明していました。

でも最近は、違うことを聞くようにしています。

「AIで空いた時間を、何に使いますか?」

すると、意外と答えが返ってこないんです。

AIを導入することや、どのAIを使うかは考えていても、その先までは考えていないことが多いんですね。

メールを書く時間が短くなる。

議事録をまとめる時間が短くなる。

企画書のたたき台も、あっという間にできる。

じゃあ、その空いた30分は何に使いますか。

お客様を一件訪問する時間かもしれません。

一本電話を掛ける時間かもしれません。

社員とゆっくり話をする時間かもしれません。

新しいサービスを考える時間かもしれません。

その30分が積み重なれば、一年後には大きな差になっている気がします。

思い返せば、昔も同じでした。

パソコンが普及した時も、「仕事が楽になる」と言われました。

スマートフォンが普及した時も、「便利になる」と言われました。

タブレットが出てきた時もそうでした。

確かに便利にはなりました。

でも、その時間をどう使うかまでは、誰も教えてくれませんでした。

AIも同じです。

便利な反面、気を付けなければいけないこともあります。

情報漏洩や著作権、AIが作った内容をそのまま信じてしまうリスクなど、便利さと同じくらい
「安全な使い方」を考えることも大切です。

だから、どのAIを選ぶかよりも、「何を入力していいのか」「どんなルールで使うのか」を
最初に決めておくことが重要だと思っています。

以前、この連載でも「AIに何を聞くかより、何を渡すか」という話を書きました。

AIは便利な道具です。

でも、道具は使い方を間違えれば、会社にとって大きなリスクにもなります。

そして今、もう一つ大切だと思っているのが、「時間」です。

AIが作ってくれた時間を、会社の未来のためにどう使うか。

そこが、これから数年後の会社の差になっていくような気がしています。

最近は、ホームページ制作の相談から始まっても、最後はAIの話や業務改善の話になることが増えました。

「AIを導入したい」という相談もありますが、本当に必要なのはAIそのものではなく、
「もっと会社を良くしたい」という想いだったりします。

売れるITサービス社では、ホームページ制作やAI導入支援だけでなく、AI利用ガイドラインの作成支援やITよろず相談も行っています。

「どのAIを選べばいいですか?」という相談ももちろん大歓迎ですが、

「AIを安全に使いたい。」
「AIで空いた時間をもっと会社のために活かしたい。」

そんなご相談も増えています。

AIは導入することが目的ではありません。

会社に合った使い方を見つけ、生まれた時間を価値に変えること。

そのお手伝いができれば嬉しく思います。