岐阜県でスマート経営アドバイザーを委嘱いただいている、株式会社売れるITサービス社 代表の玉田です。
先日、氏神様にお参りした帰り道に秋の風を感じながら、最近のご相談を振り返りました。
どの企業さんも“仕切り直しの一歩”をどう設計するかで迷っている――ここに尽きます。
現場でよく聞く「とりあえず」の落とし穴
無料相談や打ち合わせで耳にするのは、
「とりあえずSNSを始めてみた」
「知人に安く作ってもらったサイトを持っている」
といった声です。
しかし、この“とりあえず”の一歩は、多くの場合成果に結びつかず、途中で止まってしまいます。
例えば先日、地元の経営者さんとお話しした際、「SNSは更新しているが公式サイトは止まったまま」という課題を伺いました。
確かにSNSは即効性がありますが、流れてしまう情報です。
一方で、公式サイトは企業の信頼を支える“受け皿”です。
ここを整備せずにDXを進めても、集客や売上にはなかなか結びつきません。
共通する課題は「最初の設計不足」
ご相談を整理すると、共通する課題は次の3点に集約されます。
- ゴール設定が曖昧で「何を達成したいのか」が不明確
- 集客の入口(広告・SNS)と受け皿(公式サイト)がつながっていない
- 社内の運用体制や担当者が定まっていない
これらはいずれも最初の設計不足が原因です。
建物づくりで設計図や基礎が不十分だと、後から修正するほど手戻りが増えてコストが膨らむのと同じ。
DXもまず設計が大切です。
DXは“はじめの一歩”を誤らないことがすべて
DXの成功は、小さくても正しい一歩を選べるかどうかにかかっています。
例えば次のような取り組みは、シンプルですが確実に成果につながります。
- 公式サイトに問い合わせフォームや事例ページを整備する
- アクセス解析を導入し、効果測定を習慣化する
- 社内で「誰がどの業務を担当するか」を明確にする
こうした一歩を確実に積み重ねることで、次の展開にスムーズに進めます。
逆に、設計を誤ったまま走り出すと、あとからの修正に大きなコストがかかるのです。