連載|地方企業のリアルIT相談室 第40回

AIが広げる情報、人が守る信頼

今朝は神社へ行ってきました。

今日は夏越の大祓。そして満月。

一年の前半が終わる節目です。

半年を振り返りながら茅の輪をくぐっていると、自然とこの数か月のことを思い返していました。

今年に入って、本当に仕事との向き合い方が変わりました。

以前は「AIって導入したほうがいいですか?」という相談が多かったんです。

でも最近は、その質問自体をあまり聞かなくなりました。

もうAIは導入するものじゃないんですよね。

気が付いたら仕事の中にいる。

Googleで検索すればAIが答えてくれる。

Zoomは会議をまとめてくれる。

Microsoft OfficeもAIが手伝ってくれる。

CanvaもAdobeもそうです。

FacebookやInstagramだって、気付かないところでAIが動いています。

ChatGPTだけがAIじゃない。

今は、ほとんどの仕事道具にAIが入っています。

だから「AIを使うか」じゃなくて、「AIと一緒に仕事をするか」が当たり前の時代になったんだなと、
現場を回っていて強く感じます。

僕自身もそうです。

ホームページを書くときも、文章のたたき台を作ってもらうことがあります。

プログラムを書いてもらうこともあります。

画像のアイデアを出してもらうこともあります。

昔なら半日かかっていたことが、一時間もかからず終わることもあります。

この変化は本当に大きい。

だから僕はAIを否定する気はまったくありません。

むしろ、これからもっと仕事に欠かせない存在になっていくと思っています。

でも、その一方で少し気になっていることがあります。

昔はフェイクニュースって、人から人へ広がっていました。

SNSで誰かが投稿して、それを誰かがリポストして、また誰かが広げる。

そんな流れでした。

ところが今は少し違います。

AIがホームページやブログを読んで、要約して、解釈して、別の誰かに説明するようになりました。

もし最初の情報が間違っていたらどうなるでしょう。

AIがその情報を信じて別の表現で伝える。

それを見た人が記事を書く。

また別のAIがその記事を読む。

人から人へだったものが、人からAIへ、そしてAIからAIへ。

そんな形で情報が広がる時代になってきています。

だから怖いのはAIじゃありません。

最初に出した情報なんです。

AIはこれからもっと賢くなると思います。

間違った情報も見抜けるようになるでしょう。

でも、その判断材料になる情報は、人が作っています。

だから最近、ホームページを作るときも以前より確認することが増えました。

本当にその情報で合っているのか。

引用元はあるのか。

参照した資料は何なのか。

できるだけ一次情報を確認する。

以前から大事なことでしたが、これからはもっと重要になると思っています。

ホームページを書く仕事って、文章を書くだけじゃないんですよね。

その会社の情報が、この先AIに読まれて、誰かの答えになるかもしれない。

そう考えると、一つひとつの言葉にも責任があります。

「AIが書いたから。」

そんな時代ではなくなりました。

「人が確認した。」

この一言の重みが、これからは会社の信頼になるんだと思います。

今日は夏越の大祓で、満月。

前半をリセットして後半へ向かうには、ちょうどいい日です。

AIはこれからもどんどん進化していきます。

だからこそ、僕たち人間がやることは、便利さに流されることじゃない。

ちゃんと確かめて、責任を持って発信すること。

そこは、これから先も変わらないんじゃないかなと思っています。

だから今日も現場へ向かいます。