地方企業のリアルIT相談室

第62回

なぜ僕は「何でも屋」になったのか

専門分野を広げたかったわけではない。
必要とされることに応えていたら、今の仕事になっていました。

「玉田さんって、何屋さんなんですか?」

この質問を、本当によくいただきます。

ホームページを作っていると思えば、パソコンの初期設定をしていたり、
メールの設定をしたり、サーバーやネットワークの相談を受けたり。
最近では、AIの活用について相談されることも増えました。

自分でも、一言では説明しにくい仕事になっています。

でも、最初から何でも屋を目指していたわけではありません。

片隅にあった経験

サラリーマン時代は、システム開発だけでなく、
インフラやサーバー、ネットワークなど、
システムを支える仕事にも携わっていました。

当時は、それが特別な経験だとは思っていませんでした。

システムを動かすために必要なら、その周辺も見る。
パソコンが動かなければ確認する。
接続できなければネットワークを調べる。
サーバーに問題があれば原因を探す。

そんな仕事の片隅で覚えたことが、
独立してから少しずつ必要とされるようになりました。

ホームページ制作が全盛だった頃

独立した頃は、ホームページ制作が全盛の時代でした。

ホームページを作ってほしい。

そんな依頼が多く、僕もホームページ制作を中心に仕事をしていました。

ところが、ホームページを作って終わりにはなりません。

  • メールが送れない
  • 新しいパソコンを設定してほしい
  • プリンターにつながらない
  • NASが見えない
  • サーバーの調子がおかしい
  • WordPressを更新したらおかしくなった

ホームページとは直接関係のない相談まで、
少しずつ増えていきました。

でも、僕にとってはサラリーマン時代に経験してきたことの延長です。

本来なら、それぞれ専門家に任せるような仕事もあります。
それでも長年いろいろな分野に触れてきたことで、
今では多くのことを、それなりにこなせるようになりました。

せっかくだから、合わせて見ておくね

お客様から相談されるたびに、僕はよくこう言ってきました。

せっかくだから、合わせて見ておくね。

ホームページの打ち合わせに行ったついでに、
パソコンを見る。

メールの設定を確認する。

バックアップが動いているかを見る。

Wi-Fiが不安定なら、接続状況を確認する。

今思えば、ほとんどサービスです。

本来なら料金をいただきたい仕事も、たくさんあります。

でも、少し見ただけ。
数分で直ってしまった。
以前から付き合いのあるお客様だった。

そうなると、なかなか請求しにくいのが現実です。

お金はいただきたい。
でも、これくらいで請求するのもな。

その間で、今でも迷います。

何でも屋になろうとしたわけではない

振り返ってみても、
自分から仕事の幅を広げようとしたことは、あまりありません。

あれもできます、これもできますと、
売り込んできたわけでもありません。

お客様から頼まれたことに応えていたら、
昔覚えたことが、少しずつ仕事になっていきました。

ホームページを見た流れでパソコンを確認し、
パソコンを見た流れでネットワークを確認し、
ネットワークを見た流れでサーバーを調べる。

そんなことを繰り返しているうちに、
気付けば何でも屋になっていました。

たぶんこれからも、
「何屋さんなんですか」と聞かれると思います。

そのたびに、少し困るんでしょうね。

まあ、結局は何でも屋なんだと思います。