岐阜県でスマート経営アドバイザーを委嘱いただいております。
売れるITサービス社 代表の玉田です。
普段、地元企業の経営者や若いスタッフの方と話す機会が多いのですが、
最近強く感じるのが「世代によって情報の探し方がまったく違う」ということ。
特にZ世代(1990年代後半〜2010年代生まれ)の人たちは、私たちの常識である“Google検索”に必ずしも頼っていません。
むしろ、検索ではなくSNSや動画を中心に情報を得る傾向が強まっています。
Z世代は“検索”を省略する
例えば、カフェを探すとき。
私たちの世代なら「岐阜市 カフェ おしゃれ」とGoogle検索して、出てきたサイトやまとめ記事を比較するのが自然でしょう。
しかしZ世代はInstagramで「#岐阜カフェ」と検索したり、TikTokで「カフェ巡り」の動画をチェックして、写真や動画の“雰囲気”から行きたい場所を選びます。
すでに「検索する」という行為自体を飛ばして、タイムラインやSNS内検索で完結しているのです。
また、ある学生さんから聞いた話では「Googleはレポート課題で参考資料を探すときにしか使わない」という声もありました。
プライベートな意思決定は、ほぼSNS。
これは私たちにとっては驚きですが、彼らにとっては当たり前になっています。
“検索以外”が主流になる理由
なぜ、Google検索ではなくSNSや動画が中心になっているのでしょうか。
その背景にはいくつかの理由があります。
- 信頼の基準が違う: 検索順位より「誰が紹介しているか」「どのインフルエンサーが使っているか」が重要視される。
- スピード感: 文章を読まずとも、数秒の動画や一枚の写真で直感的に判断できる。
- リアルさ: 広告や公式情報よりも「実際に使った人の声」「レビュー動画」に価値を感じる。
- 没入感: TikTokやInstagramのUIそのものが「流れに身を任せて次々に発見できる」仕組みを提供している。
つまり、これからの若い世代に対しては「Googleで上位表示されること」だけでは不十分であり、別の接点を持たなければならないのです。
企業が取るべき対応
経営者の方から「うちのホームページは検索順位が落ちていて…」という相談をよくいただきます。
もちろんSEOは大切ですが、それ以上に“検索以外からどうお客様が流れてくるか”を意識することが重要になってきました。
- SNSを意識した情報発信(Instagram、TikTok、YouTube Shorts)
- 「SNSで見て→公式サイトで確認」という流れを前提にしたWeb構成
- 動画やレビュー、導入事例を公式サイトに自然に組み込む仕掛け
- 経営者本人やスタッフの“リアルな声”をコンテンツ化する取り組み
実際、私のクライアントの中でも「Instagramで商品を見た人が、最後に公式サイトで信頼性を確認して購入に至る」ケースが急増しています。
つまり公式サイトは「最初に見つけてもらう場」ではなく「最終確認の場」「信頼を裏付ける場所」としての役割が強まっているのです。
現場で感じる変化
地元の中小企業の現場に入って支援をしていると、若手スタッフが「まずSNSを見てから仕事のヒントを得る」という光景をよく見かけます。
チラシ作りの参考や、接客の工夫、さらには業務改善のヒントまで、動画やSNSから情報を取っているのです。
「調べる」より「体験談を探す」という感覚が近いかもしれません。
つまり、企業の公式サイトも「カタログ的に情報を並べる」だけではなく、「実際に体験したお客様の声」「使っているシーンがわかる動画」などを自然に取り入れることが求められています。
売れるCMSでできること
当社が提供する「売れるCMS」は、SNSとの連携や動画埋め込み、記事更新のしやすさに対応しています。
SNSで商品やサービスを知った人が公式サイトを訪れたときに「安心できる」「信頼できる」と感じてもらえるように設計されています。
更新も難しい操作は不要で、現場スタッフが簡単に追加できる仕組みです。
Z世代が“検索以外”から流入する未来を見据えれば、Webサイトは「信頼を担保する基盤」であり続ける必要があります。
そのための仕組みづくりこそが、これからの経営戦略に直結していきます。
ご相談ください
Google検索に依存しない世代が増える今、御社のWebサイトは「最後の信頼の場」として十分に機能しているでしょうか。
もし「SNSからどう公式サイトへつなげればいいのか分からない」「動画や事例をうまく載せられない」「更新が追いつかない」といった課題があれば、ぜひ一度ご相談ください。
御社に合った“これからの情報発信スタイル”を一緒に整えていきましょう。