おかげさまで、岐阜県でスマート経営アドバイザーを委嘱されています。
売れるITサービス社 代表の玉田です。
今朝、田んぼの見回りから戻るとスマホが震えました。
多治見の経営者さんからのLINE、
「名刺のQRから見積がサッと出て、すぐ予約できました。こういうのを待ってました」
検索で“探す”前に、入口で“答えが出る”。――それが今日の話です。

「待つ店」と「迎えに行く店」

かつてのウェブは、検索で連れてこられた見込み客をサイト内で“回遊”させ、理解→比較→検討へ進める設計が王道でした。
けれど、今はLINE・Instagram・メール署名・紙のQR・紹介リンク……入口は無数にあります。
そこで求められるのは、入口に着地した瞬間に解決し、次の行動に手が伸びる一画面
店頭で「それ、今ならこれが合いますよ。お会計こちらです」と案内されるような、迷いのない導線です。

私の作法は単純です。質問→即答→次の一手
この三拍子を、一丁目一番地に置く。
検索エンジン最適化より先に、AEOをやる。
順番を変えるだけで、サイトは別物になります。

一画面の中に“決着”をつくる

一画面の中でやることは三つ。
まずは“いくら?”に30秒で答える概算。
続いて“合う?”を3問で判定。
最後に“いつ?”を空き枠で提示。
たとえば、ヘッダー直下に料金の目安を小さく置き、すぐ横に3問診断
診断結果のカードにだけ申込ボタンが効く。
画面の下辺には常に「無料相談を予約」が追従し、指を伸ばした人を逃さない。
これだけで「回遊の旅」は終わり、「決着の場」に変わります。

お客さまの頭の中で起きている独白

「いくら?」――高いのか安いのかの輪郭だけでも知りたい。

「自分向き?」――私の条件でも頼んでいいのか、背中を押してほしい。

「いつ?」――今週中に動けるなら話を聞く価値がある。

サイトの役割は、この独白に順番どおり即答し、迷いを“行動”に変える摩擦係数を下げること。
岐阜・名古屋の商習慣では「まず電話」がいまだ強いですが、電話の前に答えを渡すと、会話の質が一段上がります。

岐阜・名古屋でAEOが効く理由

地元では「顔が見える安心感」が決定打になる場面が多い。
だから一画面の下段には、担当者の顔写真と一言を置きます。
「ほいでもう少し詳しく」と言われた時のために、よくある質問トップ3を“読みやすい短文”で添えます。
ここで長い説明は要りません。長文は、申し込み後のフォロー資料に回せばよい。
重要なのは、最初の30秒で信頼が立ち上がるかどうかです。

小さな改善で、サイトが仕事を連れてくる

先日のプロジェクトでは、従来の「会社案内→事業紹介→お問い合わせ」の並びをやめ、QR専用の着地ページを追加。
料金の目安をテーブルではなく“帯”で表示し、3問診断の選択肢はスマホ親指の動線上に配置。
申込ボタンは診断結果のカード内にだけ置きました。
結果、初回訪問で答えに到達した人の割合が目に見えて増え、電話の第一声が「サイトで概算見たんですが」に変わりました。数字は正直です。

これは魔法ではなく、“探す手間を先に払ってあげる”という設計の礼儀。
AEOとはつまり、礼儀正しいサイト作法だと私は思っています。

どう作るか:設計の順番だけ守る

まず、入口を紙に書き出します(LINE、Instagram、QR、メール署名、紹介リンク)。
次に、それぞれの入口専用に“答えが出る一画面”のワイヤーを描く。
最後に、MW WP Formで申込導線をつなぎ、自動返信の文面を“人が書いたように”整える。
ここまでで十分回り始めます。
構造化データ(FAQPage/HowTo)や同義語辞書は、そのあと。順番を間違えないことが最大の近道です。

数字で見る“答えの質”

SEOの順位より前に見る数字は三つだけ。
Answer Rate(初回で答え到達)Time to Answer(答えが目に入るまでの秒)、そしてCTAの押下率
目安としては、初期でもAnswer Rate 70%台、Time to Answerは3〜5秒、CTA押下は10%前後。
ここを越えてくると、電話の内容が「価格交渉」から「実施前提の相談」に変わります。

まずは“30秒で決める一画面”を

今週は、入口を一つだけ選んで一画面を作りましょう。
診断・概算・空き枠――どれも完璧でなくて構いません。
大事なのは、最初の30秒で信頼と方向性を渡すこと。
そこから先は人の仕事。

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まとめると、入口で即答し、迷いを行動に変え、会話の質を上げる――それがAEOの本質です。
地元の「顔が見える」強みを活かしながら、検索に頼らない導線を一緒に整えましょう。
設計の叩き台(ワイヤー)から実装・計測まで、現場ベースで伴走します。お気軽にどうぞ。

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