連載|地方企業のリアルIT相談室 第28回
誕生日を越えて、新月を迎えて。
少し仕事のやり方を変えようと思った。
最近、少し仕事のことを考え直しています。
59歳の誕生日を迎えて、その数日後に新月。
昔の僕なら、「だから何?」で終わっていたと思います。
でも、この歳になると、節目って案外大事なんですよね。
景気が悪い。
AIがすごい勢いで進化している。
ホームページを作っても、昔ほど簡単には問い合わせが増えない。
値段だけで比べられることも増えた。
地方でITの仕事をしていると、そんな話はいくらでも耳に入ってきます。
「仕事が減った」
「単価が下がった」
「もう厳しい」
確かに、それも事実です。
でも、最近ふと思ったんです。
僕自身、ずっと同じやり方を続けていなかっただろうか、と。
ホームページを作る。
更新する。
困ったら呼ばれて対応する。
もちろん、それも大事な仕事です。
でも、本当にお客様が困っていることって、その少し前の段階だったりするんですよね。
何から始めたらいいか分からない。
このまま続けて大丈夫なんだろうか。
誰に相談したらいいのか分からない。
実際に現場へ行くと、そんな話ばかりです。
ITの相談というより、経営の悩みだったり、人の問題だったり。
気がつけば、パソコンを開く時間よりも、お客様と話している時間のほうが長い日もあります。
だから、少し変えようと思っています。
待つ仕事だけじゃなく、自分から動く。
「作る人」だけじゃなく、「一緒に考える人」になる。
安さだけで選ばれるのではなく、「玉田さんに聞いてみよう」と
思ってもらえる仕事を増やしていく。
正直、不安がないわけじゃありません。
59歳ですからね。
新しいことを始めるには遅いと言われる年齢かもしれません。
でも、遅いかどうかを決めるのは、年齢じゃなくて自分が変わることを諦めた時
なんじゃないかとも思うんです。
新月だから願い事を書いたとか、そういう話ではありません。
ただ、誕生日を越えて、新しい月を迎えた今だからこそ、「これからどう働いていくのか」
を改めて考える良いタイミングだった気がしています。
景気も、AIの進化も、自分ではコントロールできません。
でも、自分が誰に会い、どう動き、どんな仕事をしていくかは選ぶことができます。
たぶん、また悩む日もあると思います。
うまくいかないこともあるでしょう。
それでも、「もう少しやり方を変えてみようかな」と思えたこと自体が、
僕にとっては小さな前進なのかもしれません。
だから今日も現場へ向かいます。
