連載|地方企業のリアルIT相談室 第50回

50回続けてこられたことに、ありがとう。

この連載も、今回で50回になりました。

ほぼ毎日、現場で感じたことを書き続けてきました。

「もう50回なんですね。」

そう声を掛けていただくことがあります。

でも僕自身は、50回という数字よりも、ここまで読んでくださる方がいることの方がうれしく感じています。

本当にありがとうございます。

相変わらず一番多い電話は、

「パソコンが壊れた。」

「メールが送れない。」

そんな相談です。

パソコンを直しに行ったはずなのに、気が付けば会社の未来や新しい事業、AIの活用、人材のことまで話をしています。

最近では、30年前に携わったLinuxの開発案件の相談もありました。

コマンドを打ちながら、「こんなこと毎日やっていたな。」と昔の記憶が少しずつ戻ってきました。

COBOL、FORTRAN、AS/400。

今ではなかなか耳にしない技術の相談もあります。

ホームページ制作。

AI活用。

パソコン修理。

昔のシステム。

自分でも「僕は何屋なんだろう。」と思うことがあります。

でも、お客様から見れば肩書きはあまり関係ないんですよね。

「困ったから玉田さんに聞いてみよう。」

そう思い出していただけることが、何よりありがたいんです。

そして、一番うれしい言葉があります。

「玉田さんと話していると、悩みが整理される。」

「計画が紐解けて、答えが見えてくる。」

僕が答えを持っているわけではありません。

ただ、一緒に話をして、一緒に考えているだけです。

でも、その時間が少しでもお役に立てているなら、これ以上うれしいことはありません。

会社をもっと大きくしたい。

もっと多くのお客様のお役に立ちたい。

そんな気持ちは今も変わりません。

でも、そのために目の前のお客様をおろそかにしたくはありません。

創業してからずっと大切にしてきたのは、人とのご縁です。

仕事をいただいたご縁。

紹介していただいたご縁。

困った時に思い出していただけるご縁。

その一つひとつに支えられて、今の僕があります。

だから、これからも派手なことはできないかもしれません。

近道もないと思います。

それでも、自分の志だけは曲げずに、一人ひとりのお客様と向き合っていきたい。

細々と。

でも、コツコツと。

それが僕らしい仕事の続け方です。

毎朝、最初の電話は

「パソコンが壊れた。」

そんな相談から始まるでしょう。

その電話に「はい、大丈夫ですよ。」と笑って現場に出かける自分でありたい。

そんなことを思いながら、第50回を書いています。